水道水には、実は塩素以外にもトリハロメタンや鉛といった危険な物質が溶け込んでいます。
ここでは、水道水中に含まれる代表的な有害物質をまとめています。
水道水をそのまま飲むことは、これらの有害物質を自分から取り込んでしまっているということなのです。
トリハロメタン
トリハロメタンはクロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムの4つの物質の総称です。これらの4つの物質の各濃度の合計を総トリハロメタンと呼んでいます。
フミン質は下水処理場やし尿処理場の排水などにも含まれており、水中に必ず含まれています。塩素は消毒のために入れなければならない物質のため、水道水中には必ずトリハロメタンが含まれているのが現状です。
この物質には
発ガン性、肝障害、腎障害などを誘発することが明らかになっています。
からだに害を与えるため、日本の水道局は総トリハロメタンの含有量を0.1mg/Lと取り決めをしています。この取り決めはWHO(世界保健機関)のクロロホルム含有量0.2 mg/Lよりも厳しいものです。しかし、トリハロメタンは摂取し続けることによって体内に蓄積され、害を与えるので除去する必要があります。
また、トリハロメタンは煮沸すれば除去できると言われていますが、トリハロメタンは、
短時間の煮沸では除去できません。
トリハロメタンは沸騰直後が最も多くなるため、沸騰した直後に火を止めてしまうと、含有量の2〜3倍となってしまいます。その後、沸騰し続けることによって減少していきます。最低でも15〜20分間の煮沸が必要です。
鉛
昭和50年代半ばごろまで、水道管には鉛が使用されていました。
そのため、そのころに建てられた建築物などには、ほとんど鉛製の水道管が使われています。
何が問題かというと、この鉛製の水道管から鉛が溶けだし、水道水中に溶け込んでいるのです。
この溶解性の鉛は、
麻痺をおこしたり、腎臓に害を与えたりします。血液中の鉛濃度が0.5〜0.8ppm(1ppm=0.0001%)となっただけで、
疲労感・不眠・神経過敏・頭痛などがおこり、特に小児の場合は、明らかに脳の成長を阻害する恐れがあることが世界的にも知られています。
鉛の摂取原因の主要因は水道水であると言われています。
中でも、朝一番の水道水が一番危険です。
水道水の滞留によって、鉛が水道水中に溶けだしています。
そのうえ、タンパク質と非常になじみやすく、摂取した85%の鉛が血液中の赤血球とくっつき、最終的に骨に染み込んでしまいます。そのため、一度摂取してしまうと外に排出することが非常に困難です。体内に蓄積された鉛濃度が半分の濃度になるまでに20年以上かかることが報告されています。
上記のようなことから、水道用鉛管は現在使用禁止となり、撤去作業が進められています。
しかし、国内の全世帯の5分の1(20%)にあたる、
約852万世帯が鉛製水道管を使用したままの状態になっています。
さらに、水道管が交換されていても、そこから各家庭へ水を運ぶ給水管が鉛の場合もあります。
アスベスト
アスベストは天然の鉱物繊維です。これは一番小さなもので、直径0.02ミクロン×長さ0.3ミクロンほどしかありません。また、熱、摩擦、酸やアルカリにも強く、丈夫で変化しにくいということから建材をはじめ様々な工業製品に使用されてきました。
これらの利点から、アスベストは水道管にも強度を上げるためにアスベストセメント管として、1932年から使用されていました。しかし、アスベストセメント管の浸食や腐食によって水道水中にアスベストが大量に混入することが判明しました。
そのため、
肺がんや
中皮腫を発症する発がん性を持つことから、1988年に全面使用禁止及び製造中止となっています。
しかし、国内の全水道管のうち、約20%がアスベストセメント管を使用しています。現在もアスベストセメント管の撤去工事が進められていますが、大都市や住宅密集地域の増加により、完全に取り除くのは困難と言われています。
アスベストセメント管が使用されていた場合、水道水1リットル中に、多いところで180万本、平均で92万5千本ものアスベスト繊維が含まれていました。
アスベストの危険性はその蓄積性にあります。
水道水中のアスベストは煮沸しても消えず、どんなに小さいものであっても体内に蓄積されて発がん性そのものを失わない物質なのです。
農薬

水道水中の農薬とは、農薬、除草剤、殺虫剤などの総称です。
これらの物質は、農薬や除草剤の大量散布によって、水道水の原水となる川などが汚染されているため水道水中に混入しています。
たとえば、有機リン系の農薬は
手足のしびれや
神経麻痺を多発させたり、遺伝子に変化を生じさせて
遺伝病や、染色体異常を引き起こす可能性を持つ
突然変異原性や
発がん性をもっていたりします。
他の農薬においても突然変異原性や発がん性物質を持っていることが確認され、体内に蓄積されるものがほとんどです。
現在、国内で使用されている農薬の種類は約350種類と言われています。しかし、年々農薬の効き目が悪くなり、毎年500種類以上の新しい農薬が開発され、使用されています。
世界の耕地面積に対し、日本の耕地面積は世界の0.3%でしかありません。それでも、世界中の農薬の12%を使用していると言われています。これはアメリカ農薬使用量の6倍、ヨーロッパの7倍にもなります。
実際、41種類の農薬について水道水を検査した結果、年間を通じて14種類もの農薬が検出されています。また、新潟大学医学部の山本正治教授の研究グループは水道水質基準にはない非常に有害な農薬CNP(クロルニトルフェン:不純物として猛毒のダイオキシン類を含む発ガン物質)が水道水中に含まれていることを発表しています。
ダイオキシン
ダイオキシンとは、炭素・水素・酸素・塩素の化合物です。
農薬や廃棄物の焼却施設から川に流れ込んだり、パルプ工業、化学工場などの排水が浄水場で消毒に用いる塩素と反応したりして生成されます。
また、自然界でもわずかながらに生成されています。
ダイオキシンは毒性が強く、分解されにくい化合物で、体重の減少や免疫力をコントロールする
胸腺の萎縮、肝機能障害や肝ガン、心筋障害、性ホルモン障害、学習能力の低下、中枢神経への障害、クロロアクネなどの黒イボ状の隆起など様々な障害がでます。また、
発ガン性や
環境ホルモン物質として作用し、微量でも生命体に悪影響を与える恐ろしい化学物質です。
さらに、ダイオキシンは体内から排出されることはほとんどありません。唯一、母乳から排出することができますが、子孫にダイオキシン系農薬の影響が伝わってしまいます。